旅と人間
旅は大きく2種類に分かれる。
目的がある旅と
目的がない旅。
どっちがいいのではなく、
自分の置かれている状況によって変えるというのが正しい。
前者は例えば癒やしや楽しさを求め、行きたい場所が方面や距離で定まれば、おおかたやりたいことができれば満足できる。
後者は単語一つで言うと、冒険である。
その旅によって何が起こるのかが予想できず、
それぞれの場所で起こる予想外な出来事に驚き、感動し、学ぶ。
私の旅は目的がない旅を選ぶことが多い。
本を買った時、買った当初と一週間後手にとってから見るのとではモチベーションに違いがあるように、
旅についてもその瞬間、そのときの気分でやりたいことは変わる。
なのに、自分にやりたい事を課してまで
目的を見出すというのは、少しストレスがかかりはしないか。
プールへ行きたい、水族館へ行きたい。
それは全くもって問題ない。
ただ、それだけして行って帰るというのは感心できない。
その土地が持つ意外なところや、
街の人の違いに気が付けば、プールや水族館等は
後から付けられた単なる客寄せパンダであることがよくわかるだろう。
あなたは日本のことをもっと知ってみたいという気になったことはあるか。
東京にいれば全てが手に入る、なんて勘違いを起こしてはいないか。
日本のことを知るということは
世界を知ることも大事だが、
それぞれの食、文化、寺社仏閣、街並み、祭り、その他イベントにいたるまで様々な違いに気付いてやっと
知ることができる。
今一度、この100年以内でできたような建造物を見て
これを日本だ、と外国の友人に自慢するようなら、
きっと改めたほうがいい。
世界に真似ができないから自慢する、
世界では想像もつかないから驚く、
そういった見方をしながら、
日本を旅して欲しい。
これを読んだ方が、明日から角度を変えて日本を見てくれることを願ってやまない。
このサイトはまだまだ始まりに過ぎないのだ。
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